5月の給食献立を紹介します!

5月30日(火)

黒パン 牛乳 ローストチキン ポークビーンズ

フルーツソーダゼリー和え

 じゃがいもの芽には「ソラニン」という毒が含まれています。また、じゃがいもが日に当たると緑色になりますが、そこにもソラニンが多いです。植物が毒をもつのは外敵から身を守るためですが、その部分を人が食べると腹痛やめまいを起こすので、調理するときは芽の部分をよく取り除く必要があります。今日の給食のじゃがいもは石下農産物直売所の方々が作ってくださった「新じゃがいも」です。おいしくいただきました。

5月31日(水)

ごはん 牛乳 あじフライ(ソース) 

ひじきの炒め煮 キムチの味噌汁

 「アジ」という名は、味がよいことから名付けられたそうです。いわしやさんまのように、背が青い魚です。海の中で泳いでいるアジを空中から見下ろすと、青い背中が海の色と溶け合っているように見えます。反対に海底から見上げると、白い腹が反射によって鏡のように輝く海面にまぎれて見えなくなります。これは、空を飛ぶ鳥や海底にいる大きな魚に見つかりにくくするためです。自然界で自分の身を守るために、生き物たちの体には、さまざまな工夫があります。

5月26日(金)

ごはん 牛乳 春巻き 焼肉炒め 春雨スープ

 春巻きは中国料理の点心の一つで、豚肉、たけのこ、しいたけなどを炒め、小麦粉で作った皮で包み、油で揚げたものです。アメリカでは直訳した「スプリングロール」の名で知られています。名前の由来は、包まれた「野菜」にあります。昔、立春(春が始まる日)に新芽を出す野菜を使っていたことから「春巻き」と名付けられたそうです。また、中国では立春になると、小麦粉で薄い皮を作り、この皮にいろいろな野菜をのせて食べる風習がありました。

5月29日(月)

ごはん 牛乳 いかのスタミナ焼き

豆腐の中華煮 わかめスープ

 いかは、世界中にたくさんの種類がいます。全長2mを超すダイオウイカや10cmにも満たないホタルイカなど、大きさもさまざまです。

 いかは水の中を泳ぐ生き物ですが、魚の仲間ではありません。魚には背骨(脊椎)がありますが、いかにはありません。いかは軟体動物という貝と同じ仲間です。給食のいかは、「あかいか(むらさきいか)」という種類のいかです。

5月24日(水)

ごはん 発酵乳 きびなごフライ(2,2,2,3)

キャベツと水菜のサラダ(ごまドレッシング)

ハッシュドチキン

 給食に何度か登場している「発酵乳」とは、「ヨーグルト」のことをいいます。給食に出てくるものは「飲むヨーグルト」です。発酵乳は牛乳のたんぱく質が乳酸菌で発酵されて分解され、消化吸収されやすくなっています。また、風味を高める効果があるため、牛乳よりも飲みやすいかもしれません。ただ、砂糖が含まれるものが多く、飲みすぎには注意が必要です。

 きびなごは、いわしの仲間です。10㎝ほどの大きさで、独特な帯状の縞模様があります。「きびなご」の名前の由来は、鹿児島県南部の方言で、帯のことを「きび」、小魚のことを「なご」と呼ぶことからきています。九州地方の特産物で、特に鹿児島県や熊本県では刺身やきびなご鍋として食べます。他にも、天ぷらや塩焼き、から揚げ、干物などにして食べることもあります。5月から夏にかけて、一番おいしい旬の時期を迎えます。給食では、じゃがいもの衣をつけてカリッと焼きました。魚が苦手な子も「食べてみたらおいしかった!」と完食していました。

5月25日(木)

マーボーうどん(ソフトめん マーボー汁) 牛乳

揚げえびシューマイ(2,2,2,3) フルーツ杏仁豆腐

 あんずの果実は6月から7月に熟してきます。色は淡いオレンジ色で独特の香りがあり、その甘酸っぱさはまさに初夏を感じさせる味です。日本では、長野県があんずの里として有名です。あんずの核の中にある種子を「杏仁」と呼びますが、この杏仁をすりつぶした汁を使って作る寒天のデザートが「杏仁豆腐」です。

5月19日(金)

カレーライス(麦ごはん ポークカレー) 牛乳

イタリアンサラダ(イタリアンドレッシング クルトン)

カットオレンジ

 サラダとは、生野菜を主材料に、肉や魚介・卵などを加え、ドレッシングやマヨネーズであえた料理のことをいいます。給食では衛生面に配慮し、ほとんどの料理が加熱調理されるため、サラダの野菜も茹でて提供しています。大量調理では茹で加減が難しく、調理員さんの努力によって野菜をシャキシャキに茹でることができています。

5月23日(火)

米パン 牛乳 鶏肉のレモン煮(2,2,2,3)

アスパラベーコンポテト

キャベツたっぷりミルクスープ

 鶏肉のレモン煮は揚げた鶏肉に甘酸っぱいレモンソースがかかっています。レモンの酸味で薄味でもおいしく食べられます。

 関西地方では、鶏肉のことを「かしわ」と呼ぶことが多いです。それは、昔、中国から輸入された「鶏」が黄色い色をしていたことから、「黄鶏」と書いて「かしわ」と読み、その呼び名が今でも使われているものだといいます。

 鶏肉は、柔らかくて脂肪が少なく、消化がよいことが特徴です。現在、食べられている鶏肉は、ブロイラー(肉用鶏の一種)がほとんどです。低エネルギーで、たんぱく質も多いです。

5月17日(水)

減 塩 献 立 

~毎月20日は「いばらき美味しおデー」!~

 減塩献立です。トマトにはうまみ成分の「グルタミン酸」が多く含まれるため、料理にコクと深みを出し、薄味でもおいしくなります。

 「トマトが赤くなると、医者が青くなる」ということわざがあります。これは、「トマトが熟すころになると、人々がトマトを食べて病人が減り、医者の仕事がなくなる」というほど、トマトが栄養満点だということを表しています。夏野菜のイメージが強いトマトですが、本来トマトは高温多湿に弱く、また冷涼で強い日差しを好むため、トマトが最もおいしく味わえる「旬」と言えるのは、「春から初夏」と「秋から初冬」の時期です。この時期、日光をたくさん浴び、比較的乾燥した気候の中でトマトは糖度をあげ、栄養価も最も高くなります。

5月18日(木)

ジャージャーめん(ソフトめん ジャージャー汁)

牛乳 豚肉と茎わかめのバター醤油炒め

きな粉揚げパン

 揚げパンが生まれたのは、戦争が終わり、給食が再び始まって間もない東京都大田区です。当時の子どもたちはいつもおなかをすかせており、給食はそんな子どもたちにとって一番の楽しみでした。

 ある日、かぜで学校を休んだ児童がいました。調理員さんは「せっかく楽しみにしていたのに…」と残ったパンを揚げて砂糖をまぶしてその子の家に届けさせたそうです。こうして揚げパンはあっという間に日本中に広まりました。揚げパンには調理員さんのやさしさがたっぷり詰まっています。

5月15日(月)

~ 郷土料理 東京都 ~

かき揚げ丼(ごはん えびいかかき揚げ 天つゆ)

牛乳 小松菜のごま和え ちゃんこ鍋

 東京都は、全国で3番目に小さい面積ですが、江戸時代から日本の首都として発展し続け、現在は世界有数の大都市です。超高層ビルだけでなく歴史的な建物もあり、現代と伝統が混在する都市です。

 歴史的建造物の1つに、日本に古くから伝わる相撲を行う施設として、両国国技館があります。相撲を代表する料理といえば「ちゃんこ鍋」です。鍋料理は、一度にたくさんの量を作ることができ、肉や魚、野菜がたっぷり入っているので、栄養バランスもよいことから、日常的に食べられるようになりました。「ちゃんこ」の由来は、力士の親方と弟子は親子と同じで、お父ちゃんを意味する「ちゃん」と子を合体させて生まれた言葉といわれています。

 また、小松菜は「アブラナ(菜の花・なばな)」と「かぶ」をかけ合わせて作られた野菜です。江戸(今の東京)の小松川を中心に栽培されていたことから「小松の菜」→「小松菜」と言われるようになった東京発祥の野菜です。

5月16日(火)

コッペパン(チョコペースト) 牛乳

チキンナゲット(2,2,2,3) バジルソースペンネ

春野菜のポトフ

 ポトフには、新たまねぎ、新じゃがいも、春キャベツ、かぶなどの春野菜がたっぷりです。キャベツとかぶは両方ともアブラナ科の野菜で、十字架のような花を咲かせることが特徴です。

5月11日(木)

~ 市内給食センター統一献立 ~

鶏五目うどん(ソフトめん 鶏五目汁) 牛乳

ささかまぼこの新緑揚げ(1,2,2,2)

ポテトサラダ(ノンエッグマヨネーズ)

 5月は新茶の季節です。ささかまぼこの衣には抹茶を混ぜて新緑を表しました。

 「かまぼこ」と聞くと、板についた紅白のかまぼこを思い浮かべる人が多いと思いますが、それ以外にも、ちくわ、はんぺん、伊達巻、さつま揚げなどもかまぼこの仲間で練り製品です。魚のすり身で作られるため、高たんぱく質・低脂質です。ささかまぼこも練り製品です。

5月12日(金)

ビビンバ(ごはん ビビンバの具 炒り卵) 牛乳

ワンタンスープ 豆乳プリン

 ごはんにビビンバの具や炒り卵をのせて、よく混ぜて食べてください。

 ビビンバは韓国を代表する料理で、「ビビダ」(混ぜる)と「パッ」(ごはん)を合わせた言葉で、直訳すると「混ぜごはん」という意味です。 

 ごはんにのせて食べる献立の日は、全体的に残食が少ない傾向にあります。デザートまでおいしそうに食べていました。

5月10日(水)

わかめごはん 牛乳 厚焼卵 たけのこの土佐煮 豚汁

 土佐煮は、土佐名物であるかつお節を削ったものを野菜などとともに醤油で煮込んだ料理です。

 「たけのこ」は、漢字では竹+旬で「筍」と書きます。かつて「旬」は、時間を表す単位だったそうで、「一旬」は10日です。たけのこは、芽を出して10日ほどが食べごろなので、このような漢字になりました。たけのこのうまみ成分であるアスパラギン酸には、疲れをとる効果もあります。

 たけのこが苦手な児童も多くいましたが、一口は頑張って食べていました。普段は野菜が苦手な子もうれしそうに完食できたことを報告してくれました。完食できたことを記念してパシャリ!

5月8日(月)

ごはん 牛乳 ハンバーグ和風ソース 豚キムチ

大根の味噌汁

 豚キムチに使われているキムチは、韓国の代表的な漬物です。白菜を使ったものが一般的ですが、きゅうりや大根などいろいろな野菜で作られます。韓国の家庭では、一度に200株ほどのキムチを漬けるそうです。

 キムチは野菜を塩漬けにしてから大きなかめに入れ、魚介類を干したものや、唐辛子、にんにくなどの香辛料、りんごや梨などの果物と一緒に漬け込みます。40~50種類もの材料を混ぜて作ることもあるため味がよいだけでなく、栄養的にも優れています。

 また、今日の味噌汁に使用した味噌は、石下農産物直売所の方々が地元の大豆を使って作った米味噌です。いつもよりも味噌のコクが出ていたのでは?

5月9日(火)

ハムカツサンド(切れ目入り丸パン ハムカツ)

発酵乳 こんにゃくサラダ(玉ねぎドレッシング)

グリーンポタージュ

 グリーンポタージュの緑色は、グリンピースのペーストを使いました。グリンピースは、ある豆の若い状態のものを食べています。グリンピースを完熟するまで育てるとえんどう豆になります。えんどう豆は和菓子のあんや煮物などに使われます。また、グリンピースのもっと若い状態でさやごと食べるものをさやえんどうといいます。淡い緑色のさわやかなスープで、グリンピースとわからずにおいしく食べていた子もいました。

5月1日(月)

~ こどもの日・八十八夜 献立 ~

 5月5日のこどもの日は、端午の節句ともいわれます。子どもが元気に育つことを願い、かぶとやこいのぼりを飾り、菖蒲湯に入ったり、柏餅を食べたりする風習があります。柏の葉は、新しい葉が育つまで枯れないことから、子孫繁栄を願っています。また、菖蒲湯に入るのは、菖蒲の強い香りが邪気を払うとされ、体調を崩しやすい時期に無病息災を願う意味もあります。

 そして、2月の立春から数えて88日目にあたる日を「八十八夜」といいます。今年は5月2日です。春から夏への変わり目の日で、この頃から暖かく穏やかな気候になるため、稲の種まきや茶摘みなどの農作業を行う目安とされてきました。

 八十八夜に摘み取られる「新茶」は、昔から不老長寿の縁起物として大切にされています。新茶は渋みや苦みが少なく、うま味が多いため、若葉のようなさわやかな香りがあります。

 季節や行事にちなんだ食事があることを知り、これからも大切に受け継いでいきたいですね。

5月2日(火)

コッペパン 発酵乳 ほたてクリームフライ

ツナサラダ(サウザンアイランドドレッシング) 

ミネストローネ

 ミネストローネは、イタリアの代表的なスープです。イタリア語で「具だくさん」「ごちゃ混ぜ」などの意味で、新鮮な野菜をたっぷり入れたトマト味のスープです。イタリアでは日本の味噌汁のように毎日食事に出されることが多いです。日本では、よく「味噌汁がおふくろの味」と言われますが、イタリアでは「ミネストローネがおふくろの味」だそうです。

 子どもたちはコッペパンに自分で切り込みを入れて、ツナサラダを挟んだり、クリームコロッケを挟んだり、ミネストローネの具(⁉)を挟んだりしておいしそうに食べていました。