伝統を受け継ぐわれら玉小っ子

常総市立玉小学校4年

 

 

 

  五つのまがたまは、5つの地域-若宮戸、小保川、原宿、原、羽子を表しています。

 現在は、若宮戸、小保川、原宿の児童が玉小に通っています。

 わたしたちの学校玉小は、東に筑波山、西に鬼怒川を望む茨城県西部に位置します。
 明治22年7月8日に創立され今年で122歳です。
各学年1学級ずつで、148名います。上級生も下級生もみんな仲よしです。
 30年以上前から、地域の伝統を受け継ぐ行事を行っています。
「目つぶしの竜」の劇と天神囃子・豊年踊りです。毎年11月に開かれる三世代ふれあいの集いでは、1・2年生が天神囃子と豊年踊り、4年生が「目つぶしの竜」の劇を発表します。地域の皆さんはとても楽しみにしています。

 

 

 目つぶしの竜

 

 若宮戸にある常光寺は、今から約

700年前にできた古いお寺です。

 地域探検の学習では、必ず立ち寄 場所です。

   山門には、建築彫刻の名人、左甚五郎が彫った竜があります。竜の目には銅板がかぶせられています。
   

 「目つぶしの竜」は、この竜にまつわる話です。
 

 

☆ 左甚五郎は、日光に行く途中、常光寺に泊めてもらうことになりました。

☆ 住職にお世話になったお礼に、竜の彫り物を作りました。

☆ 竜は生をうけ、夜になると常光寺沼に水を飲みに出かけ田畑を荒らしま

   した。

☆ 住職と村人は、竜の目に五寸くぎを打って、目をつぶしました。

☆ その後、竜はあばれなくなりました。

甚五郎と住職の会話 衣装をつけた4年生

 

  

 

 

 天神囃子・豊年踊り

 

 豊年を祈願して、原宿にある天神様に奉納する「囃子」であり、今から300年前に始められました。

 玉小でも郷土に伝わる「天神囃子」を伝承していこうということになり、はじめは、5、6年生が学習発表会で踊りを披露していました。
 
 

 現在は、1・2年生が生活科の時間を使って、お囃子や踊りを保存会の方に教えてもらいます。

   大太鼓・小太鼓・かね・笛で演奏し、それに合わせて田おこし、たねまき、田植え、草取り、どじょう取り、いねかり、脱穀、俵はこび、豊年踊りの様子を衣装をつけて表現します。

 

 

 

 

◎ 

「目つぶしの竜」での、竜が動き出し、田畑を荒らしたという言い伝えは、昔鬼怒川がはん濫し、洪水で田畑が荒れたことを表しています。

昔の人は、田畑が水で荒れるのを何とか防ぎたいと願い、その思いが「目つぶしの竜」の言い伝えを生んだのだと思います。

大雨などによる自然の災害をのりこえて、米が実り、豊作だったときは、地域の人々は、とても喜んだそうです。お囃子の明るいリズムにのって踊ることで、そのうれしさを表現したのだと思います。